スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「嘘泥棒」

 冒険の半ば、世界の片隅にある神殿で、特殊スキルを持つ仲間を一人追加できることになった。神官にリストを見せられ、若い勇者は、相手の嘘を盗み真実を言わせるスキルを持つ「嘘泥棒」はここからの険しい旅に必要だと考え、仲間に選んだ。
 新編成で、賊に誘拐された姫を救い出す。王様に届けると、「娘を助けてくれて感謝している。報酬金はたっぷり出せるのだが、800ゴルドで良しとしてくれ」と握手を求められる。
 城を出て山間の村に着く。温厚な村長が出迎え、「よくぞいらした。こいつらに眠り薬入りの食事を与えて魔物の生け贄にしよう。さあ、泊まっていきなさい」と握手を求められる。
 村を出て洞窟に入る。入口で勇者は、任務中である伝説の騎士団長から、「俺は別に強くなる必要ないから、きみに神秘の指輪の素材を全部集めてもらおう」と握手を求められる。
 指輪をかざし魔王の宮殿を発見する。魔王は不敵な笑みを浮かべながら、「お前に世界の一部をくれてやる気はさらさらないけど、我らと手を組まないか?」と握手を求められる。
 魔王を倒すと異世界の門が開いた。若い勇者は嘘泥棒を解雇した。嘘泥棒は「俺とかニ周目だろ……」とぼやき去っていく。

(おわり)

 

続きを読む

スポンサーサイト

テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

カテゴリー
ブログ内検索・作者検索
プロフィール

sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

後輩書記シリーズ公式サイト

ビジター数
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。