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RAY PERSON (作:三里アキラ)<希望の超短編>

 暗闇でひとり心細かったところに一筋の光が差し込んで、わたし、ガラにもなく涙出ちゃったの。光は手の形をしていて、わたしが手を差し出すとそっと握り返してくれた。そのまま光に包まれて、ひょいと掬い上げられたの。こっち側へ。みんながいるほうへ。
 光があるだけで、世界はぜんぜん違ってみえたの。びっくりするくらい。しばらくして気付いた。光はみんなだったの。みんながひとりひとり光っていたの。わたしははじめ、みんなの光を吸い込むばかりだった。だったんだけど、みんなといるとわたしも光を灯しはじめたことに気付いたの。最初はほんのり、やがて力強く。
 だからわたし、光になって差し込むの、暗闇に。だれかに手を差し出されたら、そっと、でもしっかりと握り返したいの。わたしがしてもらったみたいに。

(おわり)


著作権は作者にあります。

疲れた心に安らぎと光明を。みんなに届け、希望の超短編。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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