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黒い羊 (作:松浦上総) <希望の超短編>

 ねえ君、おぼえているかい?いつか見たはずの、あの青い空。
 すべてが止まったあのとき、君の祈りだけが闇にひびく。
 あのとき、誓った約束。君は、もう忘れてしまったの?
 翼が欲しくはないかい?この街を捨てて旅に出よう。
 闇に染まる羊かぞえて、遠い朝を待つ。ちがう、あれは羊じゃないよ。迷える魂さ。
 弱い自分を捨てられたとき、きっと、日はまた昇るから。

 ちいさな、その手に握った。昨日の夢、それとも遠い未来。
 姿を映す鏡は、黒い闇に染まり、時を止める。
 黒い羊、あれはきっと、僕らが流した涙。二人ゆれる鏡の中に光差し込む。
 力のかぎり、走り続けよう。だから、なにも怖くない。

 命尽きる、そのときまで、光もとめて。黒い羊、消えたあとに、涙も消える。
 
 日はまた昇る。

(おわり)


著作権は作者にあります。

疲れた心に安らぎと光明を。みんなに届け、希望の超短編。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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