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ある仮面ライダー (作:高柴三聞) <希望の超短編>

 女子高生の道代は、自分の大きな胸に当惑していた。恥ずかしいから俯き加減で自然と猫背気味になる。顔立ちは綺麗だが道代には彼氏なんか考えられなかった。奥手なのである。でも、どこかで自分の事を幸せにしてくれる白馬の王子様が現れないかいつも願っていた。ある日の放課後、その男は下校中の道代の前に立ちはだかった。大きなバイクから降りて道代に声をかけてきた。
 「君が必要なんだ。」
 背の高い顔立ちが濃い男は道代にそう言った。あまり男性と会話したことが少ない道代は驚き以上に頭がぼーとした。これは恋なの、出会いなと。
 「地球の為に、君のオッパイが必要なんだ。」
 道代は硬直した。説明しよう、この男本郷やすしは、特定のオッパイの振動を手から変身ベルトに伝えることでエネルギーを増幅させて仮面ライダーボインに変身し、悪の秘密組織エイチショカーと日々戦っているのだ。
 「いやぁああああああああああああああああああああ」
 人は、時として途方もない力を発揮するものである。道代は上半身の特に胸の重みがしっかり乗ったリキラリアット気味のアックスボンバーが本郷の顎を的確にとらえてしまった。ゴェエエとく潜った叫び声と何かが折れたようなゴキュと言う音が同時に空気を切り裂いて本郷はどさっと倒れた。
 その頃、恐怖パンチラ作戦を実行の時を迎えていたエイチショカ―の一個小隊の隊長「クビノエリマキセンプウキ男」が自らの首の巨大プロペラを回し始めた。地面から巻きあがる風で大規模なスカートめくりをしようと言うのである。快調に風が巻きあがり上手くいくに見えたが、巨大プロペラの風は戦闘員達をなぎ倒し「クビノエリマキセンプウキ男」自身も飛び立って大気圏を超えお星様になってしまった。かくして、地球の平和は守られ本郷やすしも二度と立ち上がることはなかった。
 ちなみに、道代は奥手に人間不信が加わり高校時代は誰とも付き合わなかったが、卒業後、女子プロレスにスカウトされ首狩り道代の異名で数々の選手をアックスボンバーでマットに沈め名選手の名をほしいままにしたと言う。ちゃんちゃん。

(おわり)


著作権は作者にあります。
作者コメント:また、投稿お願いします。なんか、もう怪談書きに戻れるか心配です。

疲れた心に安らぎと光明を。みんなに届け、希望の超短編。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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