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希望の <作:高柴三聞> ♪希望のポケット童話

 昔…。さて、どんくらい昔と言われれば、そうさねぇ。気が遠くなるくらいの大昔さ。
 恐竜がいたかって、うんにゃあ。天も地も何だかわかんない。ドロドロの塊の世界の頃だったそうだよ。長い間、神様は一人で寂しかったのだろうさ。ある日、前々から思っていることを実行したのさ。重たいものは下に落ちるように、軽いものは浮いていくように願いながらドロドロをかきまわしたんだ。そしたら、地の塊は大地や島になり、水は海や川を為し、空には、雲や星や月や太陽がちりばめられていった。作りながらいろんな決まりも作っていったさね。太陽が出るときは、昼。月とお星さまは夜に。
 神様は、それでも寂しいと思ったから、土をこねて植物や魚、鳥や獣たち、それはそれは、ありとあらゆる生き物を造ったんだそうだね。最後に人間が作られたそうだよ。
 嗚呼、ここで神様は頭を抱えたね。人間は初めのうちこそ、他の動物たちと同じように暮らしていたけれども、そのうち戦をしてみたり、他の動物とは違う事を始めたのだね。
 その内、病気や色々な災いも生まれていく。神様は取りあえず、一つの種を植えて天に昇って、今でも人間たちがどうするのか見守っているそうだね。何の種だってって?
 希望と言う名前の木の種だそうだよ。この世のどこかでひっそりと枝を広げているのだそうだよ。

(おわり)


著作権は作者にあります。

未来に夢と希望を、そして灯火を。ポケットの中の童話。
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テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学

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Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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