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魔法の絨毯 (作:高柴三聞) ♪希望のポケット童話

 昔、ペルシャのある大金持ちの貴族のお屋敷で国で一番の絨毯を決める催しがありました。
 豪華な宝石を散りばめたもの、珍しい動物の毛を使ったもの果ては空飛ぶ魔法の絨毯までそれはそれは沢山の絨毯があつまりました。
 「むう。宝石や銀や金を使ったものは冷たすぎるし、珍しい動物の毛を使ったものは暑すぎる、さてさてどうしたものかな」
豪華な絨毯の前で思案する貴族の所に、みすぼらしい旅の商人が進み出て申し上げました。
 「恐れながら申し上げます。この魔法の掛かった絨毯は如何でしょうか」
旅の商人の差し出した絨毯は何の変哲もないものでした。
どちらかと言うと、それは粗末な作りでした。
貴族は首を傾げましたが取りあえず広げて座ってみました。
すると不思議不思議貴族は何故だか楽しく笑いたい気持ちになりました。

楽しい気持ちになった貴族は家来達にも絨毯に座らせました。
するとみんな楽しくて楽しくて、手を互いに繋いで踊り出しました。

アッハッハッ イッヒッヒッヒッ エッヘッヘッ ウッヒッヒッ

結局、国一番の絨毯はみんなを楽しくさせるこの魔法の絨毯に決まりました。

かくして旅の商人は沢山の宝物を頂いてお屋敷を後にしました。

旅の商人は、ぽつりと独り言をしました。「嗚呼、本当は心がけ次第で、魔法の絨毯使わなくても楽しく暮らせるのに」
それからため息を一つついて、また旅立っていたそうな。

(おわり)


著作権は作者にあります。

未来に夢と希望を、そして灯火を。ポケットの中の童話。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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