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とっくん、とっくん (作:高柴三聞) <希望の超短編>

 みんなが、カードやシール集めしているので、ぼくもなにかあつめようと思う。
 ぼくは、なにをあつめようか考えた。そうだ、音を集めてみようか。
 さっそく、目をつぶって音を聞く。
 車や、人の話し声、テレビの音。うーん、いつもきいているから、つまらない。
 めずらしい音を集めようと思って学校の木に耳をあててみた。
 ひんやりとしたつめたさを耳に感じた。そうか、これが木の音なんだな。
 学校でかっている、うさぎ達に耳をあてるとふわりとあったかさを耳に感じた。
 それから、学校のかべ、運動場のてつぼう、車、でんしんばしら、机、こくばん、おうちでかっている犬のくろべえ、おともだちのゆうじ君。
 そうか、うごかないものは、つめたいおとがするんだ。
 うごくものは、あったかい。
 ぼくは、うれしくなった。お家にかえっておかあさんのむねに、耳をあてたら、
「とっくん、とっくん」とふしぎな音がした。
 おかあさんに、人間はみんな同じ音がするのと聞くとおかあさんは笑ってうなずいた。
 そうか、今日はいっぱい音が集まった。あしたは、どんな音をあつめようかな。

(おわり)


著作権は作者にあります。

疲れた心に安らぎと光明を。みんなに届け、希望の超短編。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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