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レタスの妖精さん (作:こけし) ♪希望の超短編

むかし、ちいさいころ
レタスの葉っぱを
一枚一枚剥いていくと
そこに妖精さんが
レタスの妖精さんがちょこんと
座っているのだと信じていた。

レタスの妖精さんは
きっと
薄緑色のふわふわの髪をしていて
同じく薄緑色のふわふわの服を着て
ちょこんと
レタスの中心で
僕らが
レタスをだんだんと剥いていって
見つけてもらえるのを
ずうっと待っているんだ。

でも
いつもいつも
気付いたら
レタスはお母さんが
サラダに全部使ってしまう。

「妖精さん、居なかったの?」

そういつも訊くのだけれど

「このレタスには居なかったみたい」
「私たちが目を離した隙に逃げちゃったみたい」

そう言って
僕はいつも
レタスの妖精さんに会えずじまいなんだ。

居ないなら仕方ないと思うんだ。
全部のレタスに妖精さんが居たら
たくさんの台所が大変なことになっちゃうからね。
でも
目を放した隙に逃げちゃうなんて
ひどいと思うんだ。

だって僕は
こんなにもレタスの妖精さんに会いたいと思っているんだもの。

だから、今日もスーパーマーケットにお母さんと一緒に行って
レタスの妖精さんが居そうなレタスをようく選んで
かごに入れる。
そして
今度こそ
目を離さないように
レタスの妖精さんが逃げないように
レタスをお母さんが剥いていくのを
台所のお母さんのすぐ傍で
見張っているんだ。

(おわり)


著作権は作者にあります。

未来に夢と希望を、そして灯火を。ポケットの中の童話。
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テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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