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あめがふる (作:三里アキラ) ♪希望のポケット童話

 最近ずっと晴れが続いていて、僕たちはのどが渇いていたんだ。
 ラジオの天気予報。聴いていたら待ちに待ったこの言葉が。
「明日はくもり時々あめでしょう」
 新しくした長靴と、新しくした傘を持って、出かけることにしたんだ。

 翌日。空はくもっていた。けれど不思議な雲だった。虹色なんだよ。
 あれえ? って思いながら、長靴履いて傘を持って、お散歩。
 お母さんは「遠くに行っちゃだめよ」と言う。

 長靴カポカポ言わせながら、近くの公園まで歩いたよ。
 空はだんだん暗くなって、パラリ、と音がした。
 傘を開いたよ。カエルが笑ってる緑の傘。
 バラバラバラバラとあめが降り出した。

 うん、飴玉が降り出したんだ。
 セロハンでラッピングされた色とりどりのキャンディ。
 傘があってよかった。これ、頭に当たったら痛そうだもの。

 落ちたキャンディを拾って、ラッピングを外すとまあるいミルクキャンディだった。
 ぱくん。
 落ちたものを食べちゃいけませんってお母さんはよく言うけど、内緒。
 すごく甘くて僕はにんまりした。
 けれど、甘さでのどが渇いてきてしまったので帰ることにしたんだ。

 家に帰るとお母さんが出てきて言った。
「すごい雨ね、ぬれなかった?」
 え? と思って後ろを見ると、ちゃんと雨が降っていた。土砂降り。
「うん、全然ぬれなかったよ」
 そうお母さんに言って、僕はうきうき気分で窓から雨を眺めているんだ。

(おわり)


著作権は作者にあります。

未来に夢と希望を、そして灯火を。ポケットの中の童話。
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テーマ : 児童文学・童話・絵本
ジャンル : 小説・文学

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sleepdog

Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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