fc2ブログ

バトンの回答

 御茶林研究所の茶林小一さんから「物書きに捧ぐ質問攻めバトン」というのが回ってきたので、答えてみようと思います。
 もうバトンなんて遺物かと思ってましたが、どっこい生きていた!と結構失礼な前置きをしつつ、フランクに述べたいと思います。

1.名前を教えてください
 sleepdogというのがハンドルネームで、TwitterのIDでもありますが、近年参加している同人誌などでは青砥十と名乗ってます。単純に縦書きでsleepdogは使いづらいからで、大した意味はありません。強いて言うなら、アイウエオ順で先頭に来やすい名前だという姑息な狙いがあります。ええ、ありますとも(笑)
 ちなみに、mixiでつながってる人は本名も知ることができると思いますが、実は本名の苗字で「○○さん」と呼び掛けられると0.5秒でキュン死するので(ただし女性に限る)、あまり広めてません。
 sleepdogと青砥は作風で使い分けは特にありません。両方とも平等に愛して構わないですよ? つか、七色の文体とか寝ぼけたこと言ってる火星人には「あんた緑一色(リューイーソー)だよ?」と温かい言葉を送りたいです。

2.主にどんな話を書きますか?
 作品の数では「短編小説」が一番多いです。企画物は何かと原稿用紙10枚という規程が多くて、そのサイズが手慣れたものになりました。
 なぜ、短編小説が多いかと言うと、理由は二つ。一つは、自分の作風に最も大きな影響を与えた村上春樹の短編小説が大好きだったから。「パン屋再襲撃」とか「納屋を焼く」とか。
 もう一つは、ネット小説を始めた頃に参加した投稿サイト「ブランバー」がすごく勉強になるコミュニティサイトだったから。浅井さん、卯月さん、まあぷるさんなどたくさんの方と出会い、ネット小説の世界にのめり込みました。
 ジャンルはざっくり言うと幻想小説です。時にファンタジーや冒険のテイストが強かったり、怪奇物だったり、青春や恋愛だったりしますが、作品ごとに独自の世界観を描くこだわりがあります。ある世界にキャラクターを放ち、駆け巡らせることで世界の輪郭を感じてもらう書き方をしています。

3.ものを書き始めたのはいつですか?
 小説を書き始めたのは高校一年生です。当時は推理小説を何作か書いてました。幻想小説を書くようになったのは大学生からです。

4.同時進行で何本くらい書けますか?
 あんまり考えたことがありません。短編小説書きには不向きな質問かな、と。キャパシティ的としては三本くらいでしょうか。

5.長編と短編どっちが好きですか?
 プロの本なら長編をよく読みます。ただ、ネット小説だと、短編が手軽に読みやすいので短編が多いです。しかし、ネットの短編は「焦点が曖昧で微妙なもの」が多々あるので、ガッカリすることもあれば、予想外のヒットに巡り合うこともあります。
 焦点が曖昧なのと、起承転結ができてない、詰め込みすぎ、はどれもニアリーイコールなのが実際のところ。大河ドラマの脚本じゃないんだから、小説ではモチーフ(物語の構成要素)を欲張るより絞ったしたほうが印象に残るシャープな作品が書けます。それは長編も短編も差はありません。

7.今まで最大で何ページ書きましたか?
 連載中(休載中)の「全力のハクア」は20万字近くを書きました。400字詰め原稿用紙だと500枚近くですね。

8.使いまわしたいくらい好きなキャラはいますか?
 「使いまわしたい」という言い回しは個人的には苦手ですが、同じ主要キャラクターで続編を書きたいと考えている作品は「音撃の双剣」です。

9.出来ればシリーズにしたい.という話はありますか?(出来ればタイトルも)
 実はシリーズってそんなに安直に書くものでもないと思うのですが、シリーズ形式で物語を育てるスタイルはありだなと思います。
 現在、「後輩書記とセンパイ会計」で、連作という試みをしています。さして目新しいチャレンジでもなく、むしろ中学生カップルをどこまで楽しく書けるか、くらいの軽い創作目的なんですが、断片に触れたときせっかくだから他を集めたくなる感じにしたいと考えてます。

10.消し去りたいという話はありますか?
 作品の価値は上手いか下手かだけではないと思っています。後悔の念も含め、自分が書いた作品は自分の生きた軌跡です。アルバムを開くような感覚で、過去の作品を時々読み返し、読者になった気持ちで楽しんでいます。

11.物書き中これだけははずせないということやものはありますか?
 一つは結末。結末と言える結末があるだけで、読後感を大きく左右します。
 あとは、女性あるいは女の子でしょうか。男一人だけの作品は極めて少ないと思います。

12.この人の影響を受けたという物書きはいますか?
 先述でも出ましたが、村上春樹です。他にもたくさんいますが、外せない存在です。

13.こんな文を書きたいという理想はありますか?
 五感で感じる文体です。
 視覚は当然ですが、音、匂い、手触り、温度、そうしたものがしっくり来る文章。まるでそこにいるかのような臨場感をどれだけ感じられるかが、私の幻想小説の醍醐味になればと思います。

14.一番最初に書いた作品さらせますか?
 高校の文集に収録されているので無理です(笑) ブランバーに初めて投稿した短編小説は「月と毒虫」です。これは割と通好みなので、よかったら読んでみてください。

15.次回作の構想はありますか?
 とりあえず、連載の再開です。

16.創作派? 二次創作派?
 二次創作は書かない買わない関わらない主義です。

17.(16について)何故そっちなのですか?
 自分にしか書けないオリジナリティにこだわりたいからです。
 二次創作という活動については否定はしませんが、どうでもよいのですが、18禁やBLや百合の領域まで行くと「あなたは原作者の心中を考えましたか?」と問いたくなります。
 そして、理由はどうあれ原作者が不快になったり迷惑に思ったりしたら潔く即刻辞める覚悟くらい持つべきだろうと思います。

18.盗作についてどう思いますか?
 やられたことはないですが、罪悪感がない時点で人として終わっていると思います。卑小というか、空虚というか、物書きの端くれなら自分のアイディアと文章で作り上げろ、と。
 もちろん世界は広く、表現は自由で、流行りもあるので、プロや他人の作品と設定やモチーフがかぶることはあります。ただ、割と似てるな、とまんまじゃん!の間には明らかに違いがあります。
 あと、盗作された側も、臆さず徹底的に意つ思表示すべきです。泣き寝入りは、必ず心に傷を残します。

19.これからも物書きであり続けますか?
 ずっと何か作品を書いてますよ(笑)

20.物書き5人に回してください
 まあ、それは勘弁ということで。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
ブログ内検索・作者検索
プロフィール

青砥 十

Author:青砥 十
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、奈良県在住。どうぞよろしくお願いします。

後輩書記シリーズ公式サイト

ビジター数
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
RSSフィード
リンク