万緑が生い茂る山間をくぐり抜け、ぼくたちの旅はすいすいと駆けめぐる。少しひなびた車窓から草木をなでた風がさわさわ流れこむ。祖母はひざの上に太陽のかけらみたいに鮮やかなミカンを置いて、ぼくたちにほっこりとした笑顔を向ける。けれど、ぼくたちはミカンに手を伸ばさない。なぜならぼくらはまだ駅を出たばかりだからだ。
峠の茶屋では娘が忙しそうにはたらき、そのふもとの門前町でそば屋が客を呼んでいる。木造の立派な駅舎の前を通り過ぎ、どんちゃん騒ぎの屋形船を谷川の底に見おろして、山肌に異人が建てた白ぬりの教会を見つけ、まだまだ走る。汽車は煙をずっと吐かない。そして、二周目に入る。ぼくたちは脱ぎ散らかした靴もそのままに、車窓にしがみつき、やっぱりミカンに手を伸ばさない。なぜならぼくらは永遠の旅行者だからだ。
(了)
峠の茶屋では娘が忙しそうにはたらき、そのふもとの門前町でそば屋が客を呼んでいる。木造の立派な駅舎の前を通り過ぎ、どんちゃん騒ぎの屋形船を谷川の底に見おろして、山肌に異人が建てた白ぬりの教会を見つけ、まだまだ走る。汽車は煙をずっと吐かない。そして、二周目に入る。ぼくたちは脱ぎ散らかした靴もそのままに、車窓にしがみつき、やっぱりミカンに手を伸ばさない。なぜならぼくらは永遠の旅行者だからだ。
(了)
私もプラレールを持っていませんでした。けれど友人の家で良く遊ばせてもらっていました。
……そんなことを思い出しました。
プラレールって何故か旅情を誘うものがありますよね。ふむふむ(ひとり納得)。
感想になっていなくて、申し訳ありません。
……そんなことを思い出しました。
プラレールって何故か旅情を誘うものがありますよね。ふむふむ(ひとり納得)。
感想になっていなくて、申し訳ありません。
仕事がときどき旅のような、ビバ北の大地、sleepdogです(^-^)。
>那崎さん
プラレールはちょっと欲しかったんですけどね……。兄貴は車の模型ばっかりで、電車には興味がなかったようです。でも、博物館とかでミニチュア模型を見るとじっくり細部まで眺めてしまう人です。
あ、そう言えば、京都に店内をプラレールが走ってる(走ってる!)食堂がありましたよ。あれはある意味ロマンチックだったなぁ(←んなわけない)。
>那崎さん
プラレールはちょっと欲しかったんですけどね……。兄貴は車の模型ばっかりで、電車には興味がなかったようです。でも、博物館とかでミニチュア模型を見るとじっくり細部まで眺めてしまう人です。
あ、そう言えば、京都に店内をプラレールが走ってる(走ってる!)食堂がありましたよ。あれはある意味ロマンチックだったなぁ(←んなわけない)。
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