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闇職人(作:五十嵐彪太)<希望の超短編>

闇職人はずいぶん年寄りだが腕のいい職人だ。
だが、近ごろやたらと愚痴っぽい。年をとったからではない。
愚痴っぽくなっているのは月も同じなのだ。
「なんと言ってもエレキがいけねぇ。なぁお月さん。
オレがいくら腕を奮っても追い付かねえ」
「そうですよ。こんなに街が明るいようでは、私の美しさや有り難みがなくなってしまう」
「実際、最近は月を見上げる人なんかあんまりいねぇじゃねぇか」
「まったく。私を頼りに夜道を歩く人なんていませんよ」
「エレキの野郎、なんとかなんねぇかなぁ」
「私を侮辱してますよ、エレキは」
お月さんはかなり自分が好きなようだ。

(おわり)


作者コメント:「計画停電」に寄せて。2003/01/25 作者サイトに掲載。
著作権は作者にあります。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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