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祈り (作:峯岸可弥)<希望の超短編>

 涙が止まらなくなり眼科医を訪ねるのだけども簡単に匙を投げられるのだから困る。両目とも痛いのだと訴えたらば気休め程度に錠剤が三種類。何となれば点眼薬なら涙で流され効果がないらしい。
 斯かる折り恋人が他界する。恋人の家族に付き添い葬儀を切り盛りしている最中もずっと涙は流れ続けその事が今亡き恋人を想い哀しみに打ち拉がれながらも懸命に雑事をこなしている姿として恋人の家族や弔問客らの涙を誘っているのがありありと見てとれる。
 恋人を考える。輪廻なんてないだろう。死後の世界とて嘘だろう。蘇りもしない。神様はいない。而して恋人にこれから自分の出来る事なぞないのだ。しかしながらただ恋人を考えてしまう。何も願わずただ考えてしまう。いつともなく涙が止まっている。
 涙は止まったものの目の痛みは無くならない。改めて眼科医を訪ねたらば「ドライアイ」なる診断が下され出される目薬が三種類。

(おわり)


作者コメント:一応、心臓でも今回の地震に向けたちょっとした企画を考えていたり。次の作品発表と一緒にその企画も発表する予定なので、こちらにも協力して貰えたらうれしいです。
管理人レス:もちろんです。

この作品の著作権は作者にあります。
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Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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