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明かり (作:迅本 洋) <希望の超短編>

 宇宙人のピコは、遠く離れた地球の様子を眺めるのが趣味だ。
 今日もいつものように望遠鏡を覗き込むと、おや、と声を上げた。 北半球に位置する、弓型の列島の様子がどうも変だ。
 ピコは、タコのように自由自在な腕を挙げて、仲間に言う。
「ねえ見てよ、あの島。 少し前からどうも、島の明かりが暗いような気がするんだ。」
 仲間の宇宙人たちは、笑って取り合わない。
「見間違いだろ。」
 もう一度覗きこむ。 やっぱり少し暗い気がするけれど、見間違いかもしれない。
「見間違いなのかなあ。」
 ピコは首をかしげながら、望遠鏡の蓋を閉じた。


 20年前、その島では、島民が助け合い、支え合うために、島をあげての節電に取り組んでいた。
 ここから20光年離れたその先。
 青い惑星の、弓の形をした島は、今ではその光を取り戻している。

(おわり)


著作権は作者にあります。
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テーマ : 超短編小説
ジャンル : 小説・文学

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Author:sleepdog
幻想、冒険、恋愛、青春などをテーマにした短編小説をいろいろ書いています。子供のころから妖怪が大好きで、最近は結構ゆるふわなものが好みです。 生まれは群馬県前橋市。現在、名古屋市在住。どうぞよろしくお願いします。

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